FP技能士、AFP資格、CFP資格

FP(ファイナンシャル・プランナー)には、 国家資格(技能検定)である「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」と民間資格である「CFP資格」及び「AFP資格」があります。しかも、FP技能士になるためのFP技能検定試験の実施団体が二つあるというややこしさです。これら三つの関係は少し分かりづらいので、簡単に解説してみます。

FP技能士検定試験は国による技能認定試験で、1級から3級まであります。まず、最初のスタートは3級FP技能士になるための3級FP技能検定試験になります。2年以上の実務経験を有する者、または3級FP技能士であることが、2級FP技能士検定試験の受験資格だからです。しかも、あとで説明しますが、2級FP技能士検定試験はAFP試験も兼ねています。その意味でも、3級FP技能士が全ての出発点なのです。

2級FP技能検定試験は金融財政事情研究会と日本FP協会で実施されます。これに合格すると、2級FP技能士の称号を得ることが出来ます。2級FP技能検定試験はAFPの資格審査試験も兼ねています。従って、2級FP技能検定試験に合格すると、同時にAFPにもなれる可能性が出てきます。

しかし、AFPの取得にはもう一つの要件があります。日本FP協会のAFP認定研修を受講し、研修の修了課題である提案書を提出しなくてはならないのです。提案書の合格には60点以上の得点が必要です。合格すると、「FP普通課程研修修了証明書」が発行されます。両方を満たすと、AFPになることが出来ます。

なお、税理士登録者は2級FP技能検定試験を受けなくても、AFP認定研修を受講と提案書の合格でAFP資格を取得することが出来ます。

CFP資格はAFP資格の上位資格です。AFP有資格者であることがCFP資格審査試験の受験資格です。AFPは日本FP協会の認定する日本FP協会独自の資格です。日本国内のドメスティックな資格といっていいと思います。一方のCFP資格は国際資格です。国際CFPカウンシルに加盟している全ての国で通用する国際ライセンスです。国際CFPカウンシルには、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアなど、世界各国の国が加盟しています。

なお、CFP登録をするためには、AFP資格取得後1年以上の実務経験が必要です(CFP資格審査試験の受験資格には1年以上の実務経験は必要ありません)。

1級FP技能士はFP(ファイナンシャル・プランナー)の最高峰に位置する資格です。2級FP技能検定試験合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を持つことが受験資格になります。5年間の実務経験がある人はいきなり1級を受けることも可能です。CFP有資格者は1級FP技能検定試験の学科試験が免除されます。

詳しくは試験実施団体のHPを参照してください。
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
http://www.jafp.or.jp/

社団法人金融財政事情研究会(ファイナンシャル・プランニング技能検定のページ)
http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/index.html

なお、受験資格について触れた文章では、既に廃止された金融渉外技能審査合格者については省略してありますので、ご了承ください。

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