FP(ファイナンシャル・プランナー)の講座の選び方
講座を選ぶ前には、自分がファイナンシャル・プランナーのどの資格を取るかを明確にする必要があります。どの資格を取るかで受ける講座も変わってくるからです。もっと具体的に言うと、FP技能士のみを目指すのか、AFP・CFPも目指すのかはっきりさせる必要があります。一般的には、FP技能士とAFP・CFPの双方を目指す場合が多いようです。
FP技能士のみを目指す場合は、AFP認定研修にかどうかについて考慮する必要はありません。自分の実力や実務経験の有無(実務経験が2年以上あると2級から受けることも出来るので)に応じて、3級FP技能士向けの講座か2級FP技能士向けの講座を選択しましょう。
AFP・CFPも視野に入れる場合は、AFP認定研修の指定も受けている2級FP技能士向けの講座を受けるのがいいと思います。実務経験がない場合、3級に合格していないと2級を受けることは出来ませんが、ある程度の実力がある人なら、いきなり2級の勉強を始めてしまっても勉強についていけないことはないと思います。従って、AFP認定研修の指定も受けている2級FP技能士向けの講座からスタートするのもいいと思います。
実力に自身がない人は、3級向けの講座から始めるほうがいいかもしれません。初学者を意識した、3級レベルからスタートできる2級向けの講座を用意している予備校もあります。
繰り返しになりますが、AFPも目指す場合、パンフレットや資料に「AFP認定研修として指定を受けています」という意味の言葉があるか必ず確認しましょう。窓口や電話で確認するのもいいでしょう。
AFP対策の講座を取り、更にAFP認定研修を受けることになっては二度手間になってしまうからです。得意分野があるなど、全ての科目を受講する必要のない人は、コースでしか受けられないか、科目別に受講可能かも、講座を選ぶ際のポイントになると思います。特にCFP資格の場合、課目ごとの受験も可能ですので、課目ごとに受講できるコースがいいでしょう。
講座を選ぶ際に忘れてならないポイントがあります。自分にあったペースで受講できるかという点です。仕事をもつ社会人の場合などは特にそうなのですが、無理してハードな講座を受けてしまうと息切れを起こしたり、講義についていけなくなったりしまいがちです。講義を受けるペース、予習復習をする時間の確保などを考えて多少のゆとりを持って講座を取るようにしましょう。
個人差もありますが、3時間の講義をマスターするためには、予習復習時間は6時間は欲しいところです。講座だけ受けていても、予習復習をしなくては内容が身に付かないので気をつけましょう。
講座を選ぶ際のポイントについてみてきましたが、これらについて、HPを見たり、パンフレットを取り寄せたりして、慎重に比較検討しましょう。講座開始後の解約は制約されている場合が多いので、納得するまで比較検討して、どの予備校のどの講座を選ぶか決定しましょう。パンフレットは予備校のHPや書店などで入手できます。
パンフレットや予備校のHPを見ただけでは、どのような講座を選択したらいいか分からない人もいるでしょう。予備校では定期的にガイダンスをしていたり、無料体験講座などがあるので、それらに参加してみるのもいいと思います。ガイダンスや無料体験講座の情報はパンフレットやHPで知ることが出来ます。それだけでは不安な人は、予備校の窓口で相談してみましょう。個別にカウンセリングや説明をしてくれることもあります。電話での受講相談や受験相談をしてくれる予備校もあります。
窓口や電話で疑問点はどんどん質問しましょう。高い受講料を払って講座を受けるのですから、些細な質問であっても、疑問点が解消されるまで質問するべきです。窓口や電話での対応なども、予備校を選ぶポイントの一つだと思います。受講中も予備校にサポートを受けたり、予備校に相談したりと、予備校とは長い付き合いになります。対応のよくない予備校は避けたほうが無難です。
通信講座を選ぶ場合、受講料とともにサポート体制が特に重要になります。通信講座の最大欠点は、講師の先生に質問をぶつけられないことです。しかし、通信講座によってはネットでのサポートをしていたり、質問カードなどに質問を書くと質問に答えてくれるところもあります。勉強していて生じた疑問点や質問にきちんと答えてくれる体制が整っているかは、通信講座の受講前に確かめておきたい重要なポイントです。